撮る・動画系動画編集の始め方
フクミツ編集部|2026-04-01 公開|最終更新: 2026-05-19
月収目安月3〜20万円
初期費用0〜3万円(ソフト代)
難易度★★★☆☆
初収入まで2週間〜1ヶ月
動画編集は、YouTuberや企業の動画をカット・テロップ・BGM付けして仕上げ、報酬を受け取る副業です。動画市場の拡大で編集の外注需要が伸びており、編集ソフトの操作を覚えれば未経験からでも参入できる入口の広さがあります。
ただし「ソフトが使えれば稼げる」副業ではありません。実際にこのジャンルで止まる人の多くは、編集スキルではなく案件が取れない・単価が上がらない・納期に追われるという3つの壁でつまずきます。このガイドでは、ソフト選びやスキル習得に加えて、営業の必要性・単価交渉・納期のきつさを正直に踏まえたうえで、初収入までの現実的な進め方を整理します。
向いてる人
- 動画をよく見る人
- 細かい作業を長時間続けても苦にならない人
- クリエイティブな作業に興味がある人
- 締め切りを守れる人
- 自分から営業・提案ができる人
向いてない人
- PCスペックが極端に低い人
- 単調な繰り返し作業が苦手な人
- 営業や自己アピールを一切したくない人
動画編集の副業とは?需要が伸びている入口の広い仕事
動画編集の副業とは、YouTubeチャンネルや企業のプロモーション動画を、依頼者の意図に沿って編集・納品する仕事です。主な作業はカット編集、テロップ挿入、BGM・効果音の追加、サムネイル作成などで、撮影は依頼者が行い、編集だけを請け負うケースが中心です。
動画コンテンツの増加により編集を外注したい発信者が増えており、未経験からでも参入しやすい入口の広さがあります。1本あたりの報酬はYouTube動画(10〜15分)で5,000〜15,000円が目安で、月に5〜10本こなせれば月3〜10万円程度の副収入が見込める計算です。
ただし、入口が広いことは競合も多いことの裏返しです。参入者が多いからこそ、編集スキルそのものよりも「どう案件を取り、どう単価を上げ、どう納期を守るか」で差がつきます。次の章から、その現実を順に見ていきます。
必要なPC環境とソフトの考え方
動画編集はPCに負荷がかかる作業のため、ある程度のスペックが前提になります。目安は次のとおりです。
・メモリ:16GB以上が快適(8GBでも編集はできるが書き出しが遅くなりやすい)
・ストレージ:SSD 256GB以上(動画素材は容量を消費するため外付けも検討)
・CPU:Intel Core i5 / AMD Ryzen 5 以上が目安
ソフトは、無料で始めるならDaVinci Resolve、案件で広く使われる業界標準を早く触りたいならAdobe Premiere Proが候補です。最初から有料ソフトに投資する必要はなく、無料ソフトで基本操作を覚えてから、受注したい案件の指定に合わせて選び直す進め方が無駄になりにくい考え方です。
PCが重いと感じる場合は、いきなり買い替えるのではなく、まず短い素材で書き出しまで通せるかを試してから判断すると、初期費用を抑えられます。
最初のつまずき:「編集できる」と「案件が取れる」は別物
このジャンルで最も多いつまずきは、編集ソフトの操作を覚えたのに案件がまったく取れず、そこで止まってしまうパターンです。原因は編集スキル不足ではなく、案件獲得が別のハードルだと気づいていないことにあります。
初心者が陥りやすい具体例は次のとおりです。
・チュートリアルをこなしただけで、応募できる作品(ポートフォリオ)が一つもない
・提案文が「頑張ります」だけで、依頼者が判断できる材料を出していない
・実績ゼロの段階で相場どおりの単価に応募し、実績者に埋もれる
・どんなジャンル(ビジネス系・Vlog・ゲームなど)を編集できるのか自分でも説明できない
動画編集は「学んだら自然に依頼が来る」仕事ではなく、自分から提案して選ばれて初めて1本目が発生します。逆に言えば、編集の練習と並行してポートフォリオと提案文を準備しておけば、最初の案件までの距離は大きく縮まります。
営業と提案:受注の8割は応募文で決まる
動画編集で安定して案件を取る人ほど、編集と同じくらい営業に時間を割いています。クラウドソーシングでは1件の募集に多数の応募が集まるため、選ばれるかどうかは提案文とポートフォリオでほぼ決まります。
選ばれやすい提案の組み立ては次のような形です。
・募集要項を読み、求められている編集スタイルに触れた一文を入れる(テンプレ応募と差がつく最大のポイント)
・自分が編集した参考動画のリンクを毎回添える
・対応できる作業範囲(カット/テロップ/サムネイル等)と1本あたりの目安納期を明示する
・最初は数を打つ前提で、応募文を案件ごとに少しずつ調整する
ここで重要なのは、営業を「苦手だから後回し」にしないことです。編集スキルが同程度なら、提案文の精度で受注率が変わります。応募して反応がない時期は多くの人が経験しますが、提案の型を改善し続けた人が先に1本目にたどり着きます。
単価交渉の現実:低単価スタートから抜け出す道筋
動画編集の単価は、実績ゼロの段階では相場より低い水準から始まるのが一般的です。1本2,000〜3,000円程度の案件で実績を積み、その後に単価を上げていく流れが現実的な道筋になります。
単価を上げるための考え方は次のとおりです。
・最初の数件は「評価とポートフォリオを得るための期間」と割り切り、安すぎる案件を延々と続けない
・実績が溜まったら、新規応募時の提示単価を段階的に引き上げる
・継続依頼の打診が来たタイミングは、単価や本数を見直す自然な交渉ポイントになりやすい
・対応範囲を広げる(サムネイル作成や構成提案まで請ける)と、単価の根拠を示しやすくなる
注意したいのは、低単価のまま本数だけ増やすと、時給換算で消耗して続かなくなる点です。動画編集は1本あたりの作業時間が長いため、単価が上がらないまま受注を増やすのは危険なサインです。実績が一定量たまったら、安い案件を一部断ってでも単価を上げる判断が、長く続けるうえで欠かせません。
納期のきつさと修正対応:時間管理が続けられるかを分ける
動画編集の副業で見落とされがちなのが、納期と修正対応の負荷です。編集作業は1本あたりの所要時間が読みにくく、本業と並行する場合はスケジュール管理が成否を分けます。
現実として知っておきたい点は次のとおりです。
・10〜15分の動画でも、慣れないうちは編集に5〜10時間かかることがある
・納品後に依頼者から修正依頼が入るのが通常で、修正回数を最初に取り決めておかないと作業が膨らむ
・複数案件を同時に抱えると、本業の繁忙期と重なって納期遅延につながりやすい
・素材の受け取り遅れなど、自分の作業以外の理由でスケジュールが押すこともある
対策は、受注前に「修正は何回まで」「素材到着から何日で納品」を依頼者とすり合わせ、最初は同時並行を1〜2本に抑えることです。納期遅延は評価に直結し、継続依頼を失う最大の原因になります。無理のない本数から始めるほうが、結果的に評価も収入も安定しやすい考え方です。
確定申告と経費:動画編集で記録しておくべきもの
動画編集の副業で収入が出てきたら、税務の準備も並行して進めておくと後で慌てません。給与所得以外の副業所得が年間で一定額(会社員の場合の20万円ルールなど)を超えると、確定申告が必要になるケースがあります。判断は個別事情で変わるため断定はできませんが、早めの記録が安心につながります。
動画編集で経費になり得るものの例は次のとおりです。
・編集ソフトの月額・年額利用料
・編集用PCや周辺機器(按分が必要になる場合あり)
・素材サイトやBGM・効果音の利用料
・編集スキルの学習にかかった講座費用
どこまでが経費に当たるかは状況により異なるため、判断に迷う点は税務署の無料相談や税理士に確認するのが確実です。売上と支出は「売れてから」ではなく最初から記録する習慣をつけておくと、申告時期の負担を抑えられます。
始め方ステップ
動画編集ソフトを準備する
約30分まずは編集ソフトを用意します。費用をかけずに始めるならDaVinci Resolve、案件で広く使われる業界標準を早く触りたいならAdobe Premiere Proが候補です。最初は無料ソフトで基本操作を覚え、受注したい案件の指定に合わせて選び直す進め方が無駄になりにくい考え方です。
Adobe Premiere Pro
業界標準のプロ向け動画編集ソフト
登録する DaVinci Resolve
無料でプロ品質の編集が可能
登録する 基本操作とジャンル別の編集を学ぶ
1〜2週間カット編集・テロップ挿入・BGM追加の3つを最優先で習得します。さらに、ビジネス系・Vlog・ゲームなど、自分が編集できると言えるジャンルを1つ決めておくと提案で差がつきます。独学で詰まる場合は体系的に学べる講座も選択肢です。
デジハリONLINE 動画クリエイター講座
Premiere Pro / After Effectsが学べる
登録する MovieHacks
YouTube編集に特化した人気講座
登録する ポートフォリオ用の練習動画を3本作る
1週間スマホで撮った動画や素材サイトの動画を使い、「カット+テロップ+BGM」の基本構成で練習作品を3本仕上げます。これがそのまま応募時のポートフォリオになります。狙うジャンルに寄せた作品を入れておくと、依頼者が編集の雰囲気を判断しやすくなります。
案件を探して提案文の型を作る
1〜2時間クラウドソーシングで動画編集の募集を確認し、どんな案件が出ているか・相場感・求められるスタイルを把握します。同時に、参考動画リンク・対応範囲・目安納期を盛り込んだ提案文のテンプレートを用意し、案件ごとに調整できる状態にしておきます。
クラウドワークス
国内最大級。初心者向け案件が豊富
登録する ランサーズ
フリーランス向けサポートが充実
登録する ココナラ
PR自分のスキルを自由に出品・検索できる
登録する 確定申告に向けて売上・経費を記録する
約15分収入が出始めたら、売上とソフト代・機材費・素材費などの支出を記録する習慣をつけます。副業所得が一定額を超えると確定申告が必要になるケースがあります。会計ソフトで開業届や記帳の準備を進めておくと、申告時期の負担を抑えられます。個別判断は専門家に確認します。
クラウドソーシングで案件を受注する
約1時間クラウドワークスやランサーズで動画編集の案件に応募します。最初は単価が低めでも、評価とポートフォリオを得る期間と割り切り、ポートフォリオと提案文を添えて応募します。募集要項に触れた一文を入れると、テンプレ応募との差が出ます。
クラウドワークス
国内最大級。初心者向け案件が豊富
登録する クラウドワークス テック
PRエンジニア・デザイナー向けフリーランスエージェント。高単価案件が見つかる
登録する クラウディア
PR手数料が業界最安水準。ライティング・データ入力案件が豊富
登録する ランサーズ
フリーランス向けサポートが充実
登録する Anycrew
PRフリーランス・副業案件マッチング。法人案件中心で単価高め
登録する ココナラでもサービスを出品する
約30分実績が溜まったら、ココナラでも動画編集サービスを出品します。「YouTube動画のカット編集+テロップ入れ」など作業範囲を具体的に明示し、対応ジャンルと目安納期を書いておくと、依頼者が判断しやすく受注につながりやすくなります。
知っておきたいポイント
- 最初から高品質を狙わず、まずは「納品できる」レベルを安定して出せることを優先しましょう
- 提案文には参考動画リンクを毎回添え、募集要項に触れた一文を入れると受注率が変わります
- テロップのフォントや色のパターンを自分の中でテンプレ化しておくと作業時間を短縮できます
- 受注前に「修正は何回まで」「素材到着から何日で納品」を取り決めると、作業の膨張を防げます
- 低単価のまま本数だけ増やすと消耗します。実績が溜まったら単価の見直しを前提に設計しましょう
- 売上と経費は売れる前から記録する習慣をつけると、確定申告時期に慌てずに済みます
よくある質問
動画編集ソフトは無料のものでも仕事に使えますか?
はい。DaVinci Resolveは無料でも実務レベルの編集ができます。Adobe Premiere Pro(月額制)は案件で広く使われる業界標準ですが、最初は無料ソフトで基本操作を覚え、受注したい案件の指定に合わせて選び直す進め方で問題ありません。
未経験からどれくらいで案件を受けられますか?
カット・テロップ・BGMの基本操作を1〜2週間で習得し、練習作品を3本そろえれば応募できる状態になります。ただし応募してすぐ受注できるとは限らず、提案文の改善を重ねながら最初の1本にたどり着くのが現実的な目安です。
案件はどこで見つけられますか?
クラウドワークスやランサーズが定番で、実績が溜まればココナラでの出品も選択肢になります。YouTube動画1本あたり5,000〜15,000円が目安ですが、実績ゼロの段階ではこれより低い単価から始まるのが一般的です。
編集はできるのに案件が取れません。何が原因ですか?
多くの場合、ポートフォリオが不足しているか、提案文が依頼者の判断材料になっていないことが原因です。参考動画リンクを添える、対応範囲と目安納期を書く、募集要項に触れた一文を入れる、の3点を見直すと受注率が変わりやすくなります。
単価が低いままです。どうすれば上げられますか?
最初の数件は評価とポートフォリオを得る期間と割り切り、実績が溜まったら新規応募時の提示単価を段階的に引き上げます。継続依頼の打診時は単価や本数を見直す自然な交渉ポイントになりやすく、対応範囲を広げると単価の根拠も示しやすくなります。
本業と両立できますか?納期がきついと聞きました。
両立は可能ですが、編集は1本あたりの作業時間が読みにくいため時間管理が重要です。慣れないうちは10〜15分の動画でも数時間かかることがあります。最初は同時並行を1〜2本に抑え、修正回数と納品日を受注前に取り決めるとスケジュールが破綻しにくくなります。
PCスペックはどのくらい必要ですか?
メモリ16GB以上、SSD 256GB以上、CPU Intel Core i5以上が目安です。8GBでも編集はできますが書き出しが遅くなりやすいため、本格的に取り組むなら16GB以上が快適です。重いと感じたら短い素材で書き出しまで通せるか試してから買い替えを判断すると無駄が出にくいです。
収入が出たら確定申告は必要ですか?
給与所得以外の副業所得が一定額を超えると必要になるケースがあります。判断は個別事情で変わるため断定はできません。ソフト代・機材費・素材費などの支出と売上を記録しておき、不安があれば税務署の無料相談や税理士に確認するのが確実です。